【　冨賀寺所蔵の古文書の解読により、年表が作成されました　】

西暦 年号 できごと
701 大宝1 行基観音像彫刻・小堂建立
704 慶雲1 行基阿弥陀像・地蔵像等彫刻・来迎院建立
901 延喜 藤原忠平が観音を参拝
943 天慶1 藤原忠平　本堂・中堂等１２坊舎建立法要導師快雅
1200 正治2

建部真道坂上氏法華経奉納　住職忠玄忠
1338 延元3 足利尊氏が冨賀寺に堂舎９＋坊舎１８ヶ所建立田地180町／「三千仏名宝塔図」／「荒神図」等寄進住職　真応
1376 永和2 冨賀寺林教坊大般若経書写　雨曳天神へ奉納
1382 永徳2 大般若経写本奉納（北設月村清平寺より３巻譲受）
1450 宝徳2 平直満・建部為幸入道梵鐘奉納（再鋳片に記録）
1513 永正10 松本坊より出火し、冨賀寺全山焼滅
1515 永正15 将軍義稙により冨賀寺再建さる
1530 享禄3 宇利の戦い　
1536 天文5 松平広忠御馬領寄進（菅沼家文書にあり）
1552 天文21 今川義元が尊氏以来の所領安堵（安堵状あり）
1560 永禄3 桶狭間の戦い
1561 永禄4 今川氏真１３町５０石の所領安堵（安堵状あり）
1573 天正1 武田信玄が野田攻撃し、冨賀寺全焼
1602 慶長7

覚雲幕府より伏見へ召し出されたが道中発病帰寺し朱印状不受　田地１反４畝１８歩伊奈備前守より下付　　　
1603 慶長8

覚雲没  中谷坊覚受高２０石御朱印状拝領　覚禅岩間寺で没（元冨賀寺住職・近藤忠用次男）
1604 慶長9 香任が住職に就任
1607 慶長12 秀栄没
1617 元和3 香任御朱印状拝領
1623 元和9 杉本坊が焼失
1626 寛永3 香任没  香秀住職
1635 寛永12 本堂修理・中谷坊修理
1636 寛永13 香秀御朱印状拝領　彦坂代官年貢徴収に意見
1641 寛永18 鎮守社・弁天社再建
1645 正保2 参府御朱印状通り願
1646 正保3 参府同上
1647 正保4 参府　安部信盛公（坊跡18ヶ所）高１７石５斗　寄付の形で解決
1649 慶安2

検地／奉行手塚伝右衛門・渥美九兵衛／中谷坊申し立て不立裁許状　
1654 承応3 杉本坊再建　香秀隠居・宣雅住職（長瀬氏）
1658 万治1 香秀没
1661 寛文1

5月12日中谷坊より「三千仏」盗難されるが8月9日出府天徳寺より寺社奉行松平新右衛門をへて返却される。／中谷坊宣雅追院
1687 貞享4

十六善神・地蔵尊・荒神３幅返却される／宣雅隠居・覚音住職（賀茂村熊谷氏）　覚音「冨賀密寺」額字近衛氏より頂く　
1689 元禄2

本堂内陣・仏壇・玄関等修理・本尊台座に記事あり／１０月涅槃図開眼供養（上林権兵衛筆・13両）
1690 元禄3 宣雅68才没
1691 元禄4 覚音寺領問題で退職／坂津寺の竜存住職となる
1692 元禄5

客殿再建／安部家より米１０俵寄付 ／覚音没（於高野）境内絵図面作成　郡代(岡本）・代官（森本）裏書き／護摩堂不動尊厨子とも再興13両
1693 元禄6 竜存没／文啓住職
1695 元禄8 田地改め１３石６斗５升
1697 元禄10 文啓没／竜任（市場鈴木氏）住職
1707 宝永4 仁王門再建
1711 正徳1 参府御朱印状改め
1712 正徳2 本堂修理／不動尊・毘沙門天再興
1737 元文2 中谷坊存栄没
1740 元文5 村方庄屋倉米290俵紛失　竜任処罰仲介慈広寺と　
1741 寛保1

竜任62才没 禅恵（龍任甥）住職　中谷坊は龍誉住職
1743 寛保3 参府御朱印状問題で召しだされ大岡越前守調査／旧紀類集作製のきっかけ
1745 延享2 禅恵村方倉米問題解決
1746 延享3

中谷坊龍誉没／禅恵参府御朱印改め／安部様お目見え家老菊池・綱嶋・神谷等同席（慈広寺と）
1752 宝歴2 領主に挨拶（赤坂宿）
1753 宝歴3 土蔵普請(7両2分）
1755 宝歴5 大洞山僧今水寺跡に草庵建立願／反対の願書提出
1761 宝歴11

御朱印改／禅恵病気で弟子竜播参府／禅恵没／憲照住職
1762 宝暦12 禅恵弟子竜播没
1763 宝暦13 半原陣屋で御朱印状受取　領主挨拶赤坂宿
1764 明和1 高風呂松山払い代金85両
1766 明和3 中谷坊客殿再建入用金21両　領主米５俵ご寄付
1769 明和6 水上杉木85両
1770 明和7 秋葉社建立、日麗（真教坊）下山高野山住山費73両2分
1771 明和8 領主挨拶赤坂宿／用人大道寺・菊池／半原代官高場共
1776 安永5

領主挨拶赤坂宿／家老朝倉・用人伊藤／半原代官高場共雨落松山21両2分
1779 安永8 長屋普請／出山サガ山松木67両日麗住職（遠州堀江山崎氏）
1780 安永9 憲照浜松竜禅寺転住 本堂金銅灯籠・楼門額再興
1781 天明1 仁王門修理・参道塀修理・柴部屋新築
1782 天明2 憲照没（於浜松金光院）
1783 天明3 本堂再建発願／寄合久保杉200両・中尾松40両・地蔵院屋敷 杉50両・藤沢久保桧165両・荒神堂山松100両・四十九山25両見積もり／小畑村惣兵衛・乗本村善六へ払い下げ
1784 天明4 4.19手斧始め　世話人天麗房
1785 天明5 6.1棟上げ　棟梁牛久保岡田　本堂再建につき安部領主より白銀十枚寄付／鐘堂再建　棟梁岡田の長子
1786 天明6 領主挨拶赤坂宿／日麗没／天麗住職／嵯峨御所へ菊御紋許可願い
1789 天明7 参府御朱印状改め　在番南院・蓮華三昧院・月番南院　朱印係青山・松平
1789 寛政1 参府　半原陣屋で御朱印状受取　
1790 寛政2 本堂宮殿・大壇舎利塔調う　施主近藤重右衛門　竜王社建
1792 寛政4

風害により鐘堂・本堂屋根大破　横井金谷襖絵執筆、風害部分修理完了　
1793 寛政5 洞雲寺本堂入仏供養天麗導師
1794 寛政6 本堂再建入仏供養導師大福寺浄幡
1795 寛政7 領主挨拶白須賀宿、大般若転読
1796 寛政8 古大般若経月村清平寺より３巻返却される（天麗）／白山社遷宮供養に出席　　　
1798 寛政10 安部信允（隠居）没／御触書により慈眼寺中谷坊の支配とする
1799 寛政11

金指近藤家月牌料３０両寄付／家老長瀬持参・年一割で貸す／築山池完成
1800 寛政12 近藤家年始礼　近藤家位牌霊殿へ祭る仁王会修業公儀より明辛酉年除災祈願のため　鎮守社再建大工大福寺村丸山定治　土蔵取り替え修復
1801 寛政13 金門鳥敏護摩秘法修法／近藤家年始挨拶／金指近藤寿用／近藤家墓所再建洞雲寺弓問題おこる
1802 享和2 近藤家墓所開眼供養／金指への年始挨拶は５年目毎としその間代僧
1807 文化4 近藤勘助（７代寿用子）没／初山で法事
1808 文化5 護摩堂再建／高風呂山松・浦山杉125両台風のため境内杉木根帰る／杉弟70両／降三世明王像立（新城鎌屋・東上村夏目弥七寄付）　　
1806 文化6 茶間普請成就本寺平等院焼失／古仏持国天王再興（東上村柿木大高・曽祢牧野惣八寄付）
1819 文政2 庚申堂修復
1824 文政7 天麗没
1826 文政9 今水寺跡に延寿庵建立出願領主より許可
1828 文政11 梵鐘再鋳（近藤信濃守福用寄進）  隆賢没４８才
1846 弘化3 菊御紋章等嵯峨大覚寺より使用許可
1848 弘化5 同上につき本山より禁止される
1862 文久2 茶室（閑居）建立
1866 慶応2 隆啓没（６月２３日）
1868 明治1 神仏分離令、廃仏稀釈運動始まる（～1872）
1889 明治22 台風のため仁王門倒壊
1892 明治25 本堂屋根瓦葺葺き替え　そぎ葺きから
1904 明治37 （邨瀬）自覚没
1921 大正10 11月2日（松田）真雄没
1923 大正12 覚雄住職
1947 昭和22 農地改革、田畑宅地７町２反１畝２８歩（解放）山林３町５反８畝１２歩残る　
1954 昭和29 客殿屋根葺き替え／東と北宇利保育園舎造営（長屋を改修）開園　
1958 昭和33 今川文書・徳川家御朱印状市文化財指定
1960 昭和35 客殿屋根瓦葺きに葺き替え（180万円）　
1963 昭和38 薬医門両側塀改修（柿田秀雄工事）
1964 昭和39 参道東側塀倒壊改修
1970 昭和45 釜屋を二階建てに改造
1978 昭和53 中世墓地市文化財指定／宇利保育園新園舎に移転し冨賀寺園舎閉鎖
1981 昭和56 無縁墓地造営
1983 昭和58 金谷筆「襖絵」市文化財指定／閑居を茶室に改造　賓頭廬尊像・大黒天像修理（山口隆二・20万円）／降三世明王像修理（梅澤庇爪視・90万円）／持国天像・多聞天像修理（梅澤弘二体145万円） 
1984 昭和59 梵鐘再鋳　鐘堂改修（12.22）　本堂内陣天蓋新調（邨瀬清一族寄付）本堂大壇修復（70万円）
1985 昭和60 覚雄名誉住職・雄元住職（11.7）暢朗潅頂授戒大師堂・鎮守社建立（12.21）十王堂内五王修理（梅沢弘・安形良一寄付）
1986 昭和61 池泉式庭園市文化財指定　本堂護摩堂裏砂防壁完成〔市事業で）覚雄・雄元住職晋退式（3.26）   
1988 昭和63 大師尊像修復（池田和子100万円寄付）
1989 平成1 米蔵跡に住職住宅新築 （39.056.670円雄元退職金より）
1990 平成３ 池泉庭園修復（日本庭園研究会長吉河功指導）
1993 平成5 覚真妙恵法尼没（筏津やえ・覚雄妻）
1994 平成6 庫裏屋根葺き替え・改造完成（4.17） 50.199.858円／駐車場完成 「三千仏名宝塔図」が「国定重要文化財」に指定され上野国立博物館で展示 ／ 「宝篋印塔」修復施工中島石材店参道舗装工事完成　施工なかじま工業（3,719,049円）　冨賀寺山苑整備檀家奉仕作業始まる ／「金谷襖絵」豊橋市美術館主催　郷土画人展出品  
1995 平成7 護摩堂内「不動明王像」修復（池田和子氏寄付）／「布袋像」（丹家円応作・伏屋五郎親戚）／金剛寺より寄贈庚申堂内「青面金剛像」修復（池田和子70万円寄付）
1997 平成9 弁天池修理・岡田明施工本尊お前立「十一面観音像」落利男奉納・作者福井照明師（600万円？）同開眼供養（3.30）稚児行列開催(135名参加）「飛天像」（150万円？）落利男奉納・作者福井照明師愛知県史編纂室「本堂不動明王」調査冨賀寺維持基金積み立て開始　（一口年12,000円）
1998 平成10 文化財収納庫修理　（4,129,735円）／本堂前灯篭修理／施工白井石材店愛知県史編纂室　「仁王像・大日如来像」等調査／護摩堂床下修理／安形建築施工（180万円）／護摩堂修理完成記念「火祭り」実施「水子地蔵建立」　施工白井石材店（池田和子氏50万円寄贈）
2000 平成12

松田家（先住真雄出自）墓地移転改修・開眼供養4.16　雄元出資中谷敬氏没、入檀・永代供養料500万円寄付・中谷家墓地建立
2001 平成13 本堂不動明王像復元改修／池田和子氏100万円　寄付・施工者・横川耕介（愛知仏像修復工房）／開眼供養2.18近藤家（旧宇利城主）墓地修復・近藤憲彦、近藤勝義、建部明昭、近藤宏卓、近藤はる子、近藤正子、近藤昭三、近藤貞行の近藤家縁者出資（266.000円）／覚雄本山「宿老」に推挙される／覚雄大僧正昇補
2002 平成14 宇利保育園旧園舎跡へ研修室建設／安形建築・設計住工房（30,732,835円　住職立て替え）／吽形仁王像修復完成　愛知仏像修復工房／横川耕介（4,899,749円　筏津瀬三氏寄付金より）
2003 平成15 水神池改修／覚雄没(7月7日)
2004 平成16 ホームページ「冨賀寺オンライン」開設
2005220002002 h